“たかがマンガ”と侮るなかれ!受験勉強にも役立つ二大マンガ

こんにちは、えびす丸です。
今回は主に高校生の皆さんに向けたお話。
なんと!(多分)初のマンガネタ&久々の袴以外のお話です。

皆さんはマンガばっかり読んでいて、保護者の方に叱られたことはありますか?
最近は、「マンガを読んで育った人たち」も親世代になり、
私たちが子供の頃よりは叱られなくなっているかもしれませんね。
そう。マンガだからと侮ってはいけません。
世の中には、学校の先生も薦める“受験に役立つマンガ”もあるんです!

 

その1、『ベルサイユのばら』 by池田理代子

まずは、今月最新刊の11巻が発売されたことでも話題のこちら。
ヨーロッパを中心に数々の名作歴史マンガを送り出している池田理代子さんが、
1972年から73年にかけて発表した作品です。
発表当初から大人気となり、アニメ化、宝塚歌劇団による舞台化もされました。
フランスの国王ルイ15世末期からフランス革命を経て、マリー・アントワネットの断頭台での処刑までを描いた作品で、
主人公は悲劇の王妃マリー・アントワネットとその恋人ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン、
そして近衛兵として王妃に仕える男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェの3人。
三人三様の恋と成長を描いた青春群像劇と、激動のフランス革命史が見事に融合した傑作です。
革命中の暴動などの事件や年号は史実に基づいており、それは世界史の先生も太鼓判を押すほど!
実際、筆者の高校時代の世界史の先生は、
「ベルばらを読みなさい」とだけ言ってフランス革命をすっ飛ばしました(^^;)
(全部細かくやってると現代史まで終わらないんですよね、歴史の授業って。)

 

その2、『あさきゆめみし』 by大和和紀

続いては、紫式部の書いた有名な古典文学『源氏物語』を完全マンガ化した大和和紀さんのこの作品。
筆者は現代文はそこそこ得意でしたが、古文は苦手でした。
「外国語だと思え」というのはよく言われますよね。
江戸時代くらいのものになると、現代語に近い言葉も多くなり分かりやすくなりますが、
平安時代の文学は日本語だと思って読むと理解不能です。
でも、マンガであらすじを知っておけば大分読みやすくなりますし、
ストーリーを問う設問なら、読まずとも答えられるかも!?
やはりこれも国語の先生からの評判がすこぶる良く、
筆者の卒業した高校では、学校の図書室に置いてありました。
古典の先生によると、“姿勢の描写”が原文に忠実だそうです。
登場人物がそのセリフを言っている時、立っているのか、座っているのか、寝ているのか、というところまでしっかり描かれているとか。
(古文が読めない筆者は確認ができないので、間違ってたらすみません)

 

さて、ここまで学校の先生もイチオシの二大マンガを紹介しましたが、
その他にも歴史や、昔の文化・生活を描いたマンガは数多くありますので、
マニアなものも含めてさらっとご紹介したいと思います!

まずは『ベルサイユのばら』作者の池田理代子さん作の3作品。

●『オルフェウスの窓』 集英社
20世紀初頭のヨーロッパ(主にオーストリア、ドイツ、ロシアの3ヶ国)を舞台に、
第一次世界大戦やロシア革命を織り交ぜながら、
主人公ユリウスの家に伝わる秘宝と、登場人物たちの数々の悲恋を描いた物語です。

●『栄光のナポレオン―エロイカ』 中央公論社
後の皇帝、ナポレオン・ボナパルトを主人公にフランス革命後の世界を描いています。
フランス革命を生き抜いた『ベルばら』のキャラクターも一部登場しますよ。

●『女帝エカテリーナ』 中央公論社
プロイセンのフリードリヒ2世やオーストリアのヨーゼフ2世と共に、
“啓蒙専制君主”として知られるロシアの女帝エカテリーナ2世の物語です。

 

次に『あさきゆめみし』作者の大和和紀さんのあまりにも有名なこちら。

●『はいからさんが通る』 講談社
大正時代を舞台に、主人公・紅緒の成長を描いています。
こちらは史実に忠実、というよりも、
様々な事件(例:大正デモクラシー、関東大震災など)を経験した人々が、
何を考え、どんな暮らしをしていたか、という部分がよく描かれていると思います。

 

まだまだあります!

●『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』 和月伸宏作、集英社
こちらも今年映画が公開となり話題ですね。
幕末に“伝説の人斬り”として恐れられた緋村剣心の生き方を描いた作品です。

●『大奥』 よしながふみ作、白泉社(連載中)
2010年に映画化、更に2012年に映画第二弾とドラマが制作された“男女逆転大奥”。
これの凄いところは、史実をほぼ変えずに性別だけを入れ替えているところです。
歴史の勉強……には直接ならないかも知れませんが、
実際の歴史をきちんと調べてから読むと、面白さ倍増です。

●『風光る』 渡辺多恵子作、小学館(連載中)
主人公の“セイ”は家族を殺された恨みを晴らすべく、男になりすまして新選組に入隊。
“女の子の目”から見た、新選組の人々と幕末の歴史を描いています。

●『はだしのゲン』 中沢啓治作、汐文社他
少し前に学校の図書室から一斉撤去されたことでも話題になりました。
小学校の図書室で借りた、という方も多いと思います。
筆者の被爆体験をもとに、戦中・戦後を生き抜く主人公を通して原爆と戦争の悲惨さを描いた作品です。

●『チェーザレ 破壊の創造者』 惣領冬実作、講談社(連載中)
ルネッサンス期のヨーロッパを舞台に、
悪名高き独裁者“チェーザレ・ボルジア”の半生を描いた作品。
イタリア語の専門書を原書で読むなど、作者の気合の入れようがハンパないです。
メインは宗教史。
世界史の教科書にも出てきた「カノッサの屈辱」の新解釈は素晴らしいです。

 

まだまだご紹介したい作品はありますが、筆者のオタクぶりがバレるので長くなるのでこの辺で。
青年誌掲載作品などもありますので、高校生の方には難しいかも知れませんが、
ご興味がありましたらぜひ一読を!
もちろん、既に受験勉強を終えた方も、未読の方は一度お手にとってみてください。

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