こんにちは。えびす丸です。
最近はめっきり寒くなってきましたね。
いよいよ11月も最終週に入りました。
最終学年になると、卒論や実習など学業の方も色々と忙しくて、
就職活動との両立に今から不安を感じている方もいらっしゃるかと思います。
実はこの就職活動と学業の両立を目指して、
大学(学校側)、経団連(企業側)、政府の三者が協議を重ね、
年々新卒採用のスケジュールが繰り下げになっていることをご存知ですか?
2012年の卒業生までは、企業のエントリー受付開始日が
前々年(2012年卒なら、2010年)の10月1日だったのですが、
13年卒から12月1日に繰り下げになり、
16年卒からは前年(16年卒なら2015年)の3月1日に繰り下げになるとのこと。
また、面接などの選考活動も卒業前年の4月1日から8月1日へと繰り下げになる予定で、
一応、公式には年々就職活動の期間は短くなっていることになります。
(画像は、マイナビ2016さんのサイトより拝借しています)
しかし実際には、前々年の夏休み頃から、
“インターン”などを通じて学生の囲い込みが始まっていてるのが現状。
“インターン”というのは、企業での就業体験を通じて
入社後の実際の業務や会社の雰囲気を体験することで、
志望動機の形成や、入社後のアンマッチ防止を目的に
大手企業を中心に多くの企業で実施されています。
本来は、志望する企業に関わらず、
営業や企画などアルバイトでは難しい職種を経験するためのシステムだったのですが、
企業によっては、“一次選考”と同じ使い方をしているところもあります。
(インターンを経験しなくても応募はできるけれど、インターン参加者は書類選考が免除、または有利になるなど。)
結果的に、学生が実際に就職活動にかける時間はどんどん長くなっていて、
学業に支障が出ている、というのが問題になっています。
また、公的には就職活動の期間が短くなることで、
企業研究が充分でなく、面接対策ができない、入社後のギャップが激しい、などの弊害も指摘されています。
ここでの問題は2つ。
一つは公的には就職活動期間が短縮され、面接や説明会等を行える時期が限られるため、
学生の企業研究、企業の学生の選別が充分に行えていない、ということです。
学生・企業共に二極化が進み、
内定をいくつももらえる人と全くもらえない人、
多くの優秀な学生が殺到する企業と、年が明けて2月・3月になっても採用予定数に満たない企業、という現象も問題になっています。
そしてもう一つの大きな問題が、長期化とも大きく関わっている“学業との両立”です。
特に、一見期間が短縮されているように見える16年卒の場合、
前年からインターンに参加したとしても説明会は3月から、
面接などの選考は8月からしかできないので、
最終学年をほぼまるまる就職活動に費やすことになります。
けれども最終学年だと、教職や介護など資格取得のための実習もあるし、
公務員志望の方は就職活動と平行して試験勉強をしなくてはならなかったり、
多くの大学では卒業論文が必須だったりと、
学業だけでも忙しい1年ですよね。
就活のために実習や卒論をおざなりにする学生も多く、大学側は頭を悩ませています。
あまりに勉強を疎かにしたために、就職は決まったのに卒業できない!
なんていう悲劇も、例年どの学校でも珍しい例ではありません。
逆に企業側から見ても、20人以上内定者がいたら、一人くらい卒業できない人がいるのは毎年のことです。
不景気で年々就職自体も厳しくなっており、
ますます両立が大変だと思いますが、
自分なりの“両立のライン”を探して、
納得できる就職活動、そして最終学年を過ごしてくださいね。
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