こんにちは、えびす丸です。
12月も1週間が過ぎ、徐々に年の瀬も押し詰まってきています。
皆さんは、冬休みの計画はもう立てられましたか？
親元を離れている方は「実家に帰る」という方も多いかと思いますが、
旅行などの予定もなくずっと家にいる、という方もいらっしゃいますよね。
ダラダラと寝正月を決め込むのも、
有意義なお正月の過ごし方の一つです！笑
そこで今回は、寝正月のお供におすすめな漫画作品を集めてみました。
夏休みの時もご紹介しましたが、今回は季節に合わせて（？）、
ダーク色の強い、ドロドロな感じの作品を集めてみました。
冬休みは現実世界から離れて、ダークの深淵を覗いてみてはいかがでしょうか。
１、『彼氏彼女の事情』 by 津田雅美
（津田雅美著『彼氏彼女の事情』全10巻、白泉社、2011年※文庫版）
1996年から2005年にかけてLaLaにて連載された津田雅美の出世作。
小学生の頃にリアルタイムで読んでいたという方も、もしかしたらいらっしゃるかも！？
しかしこの作品を本当に理解できるのは10代後半以降だと思いますので、
改めて読み返してみると、また違う世界が見えてくると思います。
最初はほのぼのとしたラブコメ路線でいくのかと思いきや、
“彼氏”である有馬の本性が見え隠れする辺りからどんどんドロドロな展開に……。
また主人公カップルのみならず、彼らの友人や家族なども
一人ひとり丁寧にキャラクターが描かれ、非常にリアリティのある物語となっています。
恋愛だけでなく、友情や家族の存在や意味を問う面もあり、
最も多感な時期を共に過ごす高校生たちの青春群像劇としても楽しめる作品です。
２、『伯爵カイン』 by 由貴香織里
（由貴香織里著『伯爵カイン』全6巻、白泉社、2009年※文庫版）
1991年から不定期に連載されていた由貴香織里さんの隠れた（？）名作。
19世紀イギリスを舞台に描かれるゴシック・サスペンスものです。
英国、伯爵と執事、呪われた血の家系、若きイケメン伯爵……と、
乙女のハートをくすぐるポイントをこれでもかと盛り込み、
一方で毒薬の収集、猟奇殺人、近親相姦などなど、
グロテスクでドロドロの物語が展開していきます。
もともとは、『忘れられたジュリエット』、『少年の孵化する音』、
『カフカ -kafka-』、『赤い羊の刻印』、『ゴッドチャイルド』の五部作だったものを、
文庫化にあたり『伯爵カイン』としてまとめた作品です。
３、『シックスハーフ』 by 池谷理香子
（池谷理香子著『シックスハーフ』全11巻、集英社、2010年）
高校2年生の菊川詩織が交通事故で記憶喪失になるところから物語は始まります。
何故か自分と距離を置く家族、学校で浮いている自分。
自分がどんな人間だったのか、記憶を失う前には何があったのかを探るミステリー要素と、
モデル・女優として成長していく主人公の成長が、
ドロドロの家族・恋愛・友情関係をベースに描かれていきます。
終盤に大きく物語が展開しますが、
最終的には大団円のハッピーエンドとなるので、安心して読み進めてください！
４、『NANA』 by 矢沢あい
（矢沢あい著『NANA』既刊21巻以下続刊、集英社、2000年）
小松奈々と大崎ナナ、二人の“NANA”が東京で夢を叶えていく様を描く……、
と思いきや、色んな人間関係がどんどん泥沼に。
昔から矢沢あいの作品を読んでいる者としては、
「本当はこういうものを描きたかったのか！」と思ったものです。
しかし残念なことに、作者の病気療養のために2009年から休載が続き早6年。
作者の寿命が尽きる前に続きが読めるのか、非常に気になるところです。
長く連載している作品は、終わってしまうのも寂しいし、
かと言っていつまでも結末が分からないのもモヤモヤするし、
難しいところですね。
５、『アンダンテ』 by 小花美穂
（小花美穂著『アンダンテ』全3巻、集英社、2001年※新品はデジタル版のみ）
小花美穂というと、『こどものおもちゃ
これもまあ、結構ドロドロしているのですが。。。
今回ご紹介するのは輪をかけてドロドロ、
というか最初から最後までドロドロの『アンダンテ』。
血の繋がらない兄に恋をする主人公の苦しい片思いと、
複雑な家族関係、人間関係が描かれていきます。
ちなみに作者は現在『Cookie』で『Honey Bitter
こちらも人間のエゴと欲を直視させるようなドロドロの作品。
残念なことに現在は休載中ですが、続きが早く読みたいものです。
今回は、冬休みにおすすめのドロドロ少女漫画5作を紹介しました。
皆さんからするとちょっと古い作品になりますが、
古本屋さんでなら普通に入手できるものばかりです。
ぜひ読んでみてください。
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